文献詳細
文献概要
古典紹介
Josef Gerstmann—手指失認と純粋失書—新しい症候群—第2回
著者: 板東充秋1 杉下守弘2
所属機関: 1東京大学医学部神経内科 2東京都神経科学総合研究所臨床神経学部リハビリテーション研究室
ページ範囲:P.773 - P.780
文献購入ページに移動K. F.,50歳,主婦,動脈硬化症の患者で,1926年9月30日から12月24日まで我々の病院に入院して観察された。病歴によれば,それまで健康であった患者は,1年ほど前脳卒中を起こし,一過性(数週間)の右不全麻痺と短期間の軽い話し言葉の障害(Sprachstorung)が見られた。以後,病気の再発はなかったようである。病院では患者は,次のような病像を呈し,これは長目の観察期間中でも著しい変化はなかった。
掲載誌情報