icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学25巻10号

1983年10月発行

短報

下垂体萎縮,甲状腺萎縮が認められた悪性症候群の1例

著者: 下山敦士1 黒田邦彦1 村上洋1 宇垣公晟2 木本哲夫3

所属機関: 1岡山労災病院神経科 2岡山労災病院内科 3川崎医科大学病理学教室

ページ範囲:P.1124 - P.1126

文献概要

I.はじめに
 向精神薬の稀ではあるが,重篤な副作用の一つとして悪性症候群(Syndrome malin)2)(以下SM)がある。その本態はいまだ不明であるが,個体側の諸要因を背景として,向精神薬により視床下部を中心とした自律神経中枢の機能不全が惹起されたという説2〜6)が有力のようである。しかし,ほとんどの剖検所見では中枢神経系に特徴的な病理所見は認められない3〜6)という。筆者らは,発症3週間後に死亡したSMの1症例の剖検例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら