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文献詳細

雑誌文献

精神医学25巻10号

1983年10月発行

文献概要

短報

シメチジン使用時に一過性に精神障害がみられた3例

著者: 石郷岡純1 若田部博文1 三浦貞則1

所属機関: 1北里大学医学部精神科

ページ範囲:P.1127 - P.1130

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I.はじめに
 シメチジンは図1に示すごとくヒスタミンに類似した構造をもち,強力なH2受容体遮断作用を示す。臨床的には上部消化管出血,胃酸の過剰分泌に対し,従来の治療薬にはない画期的な作用を有するため,最近急速に使用され始めた薬物である。しかし,わが国では臨床導入が遅れたためかその副作用に関する情報が少なく,とくに重篤な精神障害発生の報告はない。われわれはシメチジン使用中に意識障害を基底にもつ精神障害を示し,その関与が強く疑われた3例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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