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文献詳細

雑誌文献

精神医学25巻10号

1983年10月発行

短報

てんかんの治療経過中に認められた抜毛症の1症例について

著者: 児玉久1 松原久雄1

所属機関: 1広島大学医学部神経精神医学教室

ページ範囲:P.1120 - P.1123

文献概要

I.はじめに
 抜毛症または抜毛癖(Trichotillomania)はHallopeau1)が自ら抑制し難い衝動にかられて,自己の頭髪を抜くという行為に対して命名し,その症例を報告したのが最初である。精神科領域ではある種の精神疾患で,異常体験に基づく一種の異常行為として認められることが多いが,てんかんで本症が現われる例は少なく,斉藤2),池渕ら18)が報告しているに過ぎない。著者らは最近てんかんの治療経過中に,抜毛症を発症した19歳の女子例を経験し,本症とてんかんとの相関について検討を加えたので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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