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文献詳細

雑誌文献

精神医学25巻11号

1983年11月発行

文献概要

特別講演

—William E. Bunney, Jr.—躁うつ病とリチウムの作用様式—最近の研究

著者: 高橋良1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部神経精神科

ページ範囲:P.1138 - P.1148

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I.はじめに
 米国NIMHにおいてリチウムの分野で行ってきた我々の研究を概説してみたい。先ずリチウムの実際の作用様式を理解する上で重要と思われる基礎的な問題を説明し,次いで躁うつ病の臨床的問題を若干述べる。それはリチウムは躁うつ病に顕著な効果があり,この病気の謎を解く有力な鍵を与えてくれるからである。そして最後に躁うつ病におけるドパミンの役割の仮説即ちドパミン受容体の過感受性があり,リチウムはこのドパミン受容体の感受性亢進を阻害するらしいことを述べることにする。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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