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文献詳細

雑誌文献

精神医学25巻11号

1983年11月発行

文献概要

研究と報告

精神病院を受診した脳腫瘍患者の4例について

著者: 木村健一1 阿部完市1 松橋道方1 小原基郎1 村上博2

所属機関: 1浦和神経サナトリウム 2日本赤十字医療センター精神科

ページ範囲:P.1181 - P.1188

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 抄録 他科診療における精神医学の果たす役割や,患者と治療チームの間を連結し,他の専門医を結びつける役割は近年Liaison psychiatry1,2)として注目されている。その中で脳神経外科的疾患に対して,精神神経科と脳神経外科医との交流が必要となる場合は,(イ)精神症状が初発症状である時,(ロ)経過の途中で精神症状を呈した時,(ハ)術後の精神症状などがある。われわれは,精神病院で経験した「精神症状を主訴とした脳腫瘍の4症例」から精神科初診までの経過,その精神症状,診断確定までの過程,脳神経外科への転医までの経過を報告した。その中で精神医学上の留意点を考察してLiaison psychiatryに貢献したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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