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短報
異常な食行動,拒食後に発症した小脳失調症の1症例
著者: 須貝佑一1 中島武志1 沼倉泰二1 大沼悌一1 向山昌邦2
所属機関: 1国立武蔵療養所精神科 2国立武蔵療養所神経内科
ページ範囲:P.1223 - P.1225
文献購入ページに移動精神分裂病の異常食行動と拒食に引き続いて小脳失調症状を呈した男性例を経験した。小脳失調症状は亜昏迷状態回復後,低栄養状態の持続していた間に進行し,栄養状態の回復,精神症状の寛解とともに進行が停止するという経過をとった。
栄養障害と関連する小脳失調症としてはウェルニッケ脳症に伴うもの,慢性アルコール症患者に出現するものなどがよく知られている。しかし,非アルコール性栄養障害による小脳失調症の臨床例の報告は稀である。著者らの症例に若干の考察を加えて報告する。
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