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特集 カルバマゼピンの向精神作用
家庭内暴力の薬物療法—カルバマゼピン(テグレトール)と抗精神病薬の併用
著者: 籠本孝雄1 谷口典男1 野田俊作2
所属機関: 1大阪府立病院精神神経科 2大阪大学医学部精神神経科
ページ範囲:P.1295 - P.1299
文献購入ページに移動30例中20例で,毎日1回以上あった暴力が,投与開始後に完全消失し,残る10例でも,暴力の明らかな減少をみた。維持投与量はカルバマゼピン100〜400mg/日,ハロベリドール0.75〜3mg/日の比較的少量で十分なものが多かった。副作用としては,眠気,ふらつき,発疹などがあったが,投与量の調節によって消失した。本療法と精神療法との併用で,家庭内暴力に対するより効率的な治療が展開できると考えている。
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