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研究と報告
行動異常のみられた48, XXYYの1症例
著者: 年澄徹1 玉井顕1 竹内義孝1 鳥居方策1 北谷真潮2 高橋弘昭2 富岡秀文3 中川允宏3
所属機関: 1金沢医科大学神経精神医学教室 2金沢医科大学小児科学教室 3桜ヶ丘神経サナトリウム
ページ範囲:P.1321 - P.1327
文献購入ページに移動本疾患の臨床的特徴が,47, XXY Klinefelter症候群に類似していることから本疾患をその亜型と考えている研究者達も多い。しかし,近年一つの独立疾患としてとらえようという傾向にあり,高身長特にその上/下節比,知能指数の低さ,皮膚紋理所見などからそれを区別しうるとの見解もある。今回我々は,知能障害,反社会的行動,フェティシズムなどを呈し,その染色体分析の結果,48, XXYYであることが判明した1例を経験したので,本疾患に特異的な所見があるのかどうかを中心として種々の検討を行った。
結果:我々の症例に関しては,その臨床的特徴,皮膚紋理所見,上/下節比などからは,47, XXY Klinefelter症候群と区別しえなかった。
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