icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学25巻2号

1983年02月発行

特集 薬物と睡眠をめぐって

覚醒と睡眠からみた意識変容状態—中枢性抗コリン剤の,biperiden投与について

著者: 小島卓也1 渥美義賢1 一瀬邦弘1 内山真1 島薗安雄2

所属機関: 1東京医科歯科大学神経精神医学教室 2国立武蔵療養所

ページ範囲:P.197 - P.206

文献概要

I.はじめに
 日常臨床の中で,種々の薬物を使用しているうちに,今まで見られなかった精神症状が出現し,その症状の把握に戸惑うことがあるが,このような場合には意識変容状態であることが多い。
 意識変容状態を惹起させる薬剤としては,trihexyphenidyl,promethazine,biperidenなどの抗パーキンソン剤,clomipramineなどの三環系抗うつ剤,thioridazine,levomepromazineなどの抗精神病剤,L-DOPA,amantadine,bromide,抗酒剤のdisulfirumなどがあり,長期連用によって依存が生じ,禁断時にせん妄などのみられる薬物としてはbarbiturate,meprobamate,chloralhydrate,glutcthimideなどの多くの薬剤がある38)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら