文献詳細
文献概要
特集 精神医学における病態モデル
攻撃性モデル:エソロジカル・アプローチ
著者: 小川暢也1 吉村裕之1
所属機関: 1愛媛大学医学部薬理学教室
ページ範囲:P.235 - P.241
文献購入ページに移動I.はじめに
精神病理学(psychopathology)の領域における病態モデル(animal model)に,最近,関心をもたれるようになってきた。その病態像も精神分裂病モデル(model psychosis),デプレッション・モデル,実験神経症(experimental neurosis),実験心身症(experimental psychosomatic disorders)など多彩である17)。また,誘発法や,その適応についても研究者の立場によってさまざまであり,統一的・系統的な見解が得られていないのが現状である。
本論文の主題である攻撃性(aggression)モデルにしても,第1に向精神薬の作用機序の研究,第2には,向精神薬のスクリーニング法,第3には,異常行動の生物学的基礎の解明といった目的により,それぞれ特性を有している。
精神病理学(psychopathology)の領域における病態モデル(animal model)に,最近,関心をもたれるようになってきた。その病態像も精神分裂病モデル(model psychosis),デプレッション・モデル,実験神経症(experimental neurosis),実験心身症(experimental psychosomatic disorders)など多彩である17)。また,誘発法や,その適応についても研究者の立場によってさまざまであり,統一的・系統的な見解が得られていないのが現状である。
本論文の主題である攻撃性(aggression)モデルにしても,第1に向精神薬の作用機序の研究,第2には,向精神薬のスクリーニング法,第3には,異常行動の生物学的基礎の解明といった目的により,それぞれ特性を有している。
掲載誌情報