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文献詳細

雑誌文献

精神医学25巻3号

1983年03月発行

研究と報告

Thiepin系抗精神病剤Zotepineの作用の新しい側面—鎮静・抗躁効果と血清尿酸値低下作用について

著者: 西園昌久1 福井敏1

所属機関: 1福岡大学医学部精神医学教室

ページ範囲:P.295 - P.309

文献概要

 抄録 Thiepin系Zotepineは,すでにこれまで一定の抗精神薬作用があることが認められすでに市販されている。
 筆者らの研究によれば,Zotepineの標的症状として,まず,興奮があげられる。その興奮が,緊張病性,反応性,躁性の区別なく,それらに対する鎮静作用の強いことが明らかにされた。次いで,抗異常体験作用,若干の情意鈍麻改善作用も認められた。副作用として,眠気,全身倦怠感,運動遅鈍が強く,錐体外路症状は少なくて弱い。口渇,便秘など抗コリン性副作用も少ない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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