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文献詳細

雑誌文献

精神医学25巻4号

1983年04月発行

文献概要

特集 聴覚失認

感覚性失音楽の文献的考察

著者: 渡辺俊三1 北條敬1 田崎博一1 佐藤時治郎1

所属機関: 1弘前大学医学部神経精神科

ページ範囲:P.381 - P.386

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 I.はじめに
 失認Agnosieとは認知(認識)の障害という意味で,失語,失行と同様に大脳病巣症状であり,ある感覚路(視覚,聴覚,触覚,身体覚)を通じての対象の認知障害であると定義される。要素的感覚障害とか一般的精神障害(痴呆,意識障害など)によるものは除外される21)
 聴覚に関連する失認としては,大橋21)によると,あらゆる音響(雑音,音楽,音声)の認知障害すなわち精神聾,音楽に対する失認すなわち失音楽(感覚性失音楽),音声言語のみの失認すなわち語聾の3型に分類される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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