文献詳細
特集 聴覚失認
文献概要
I.はじめに
失音楽症は従来,感覚性失音楽症と運動性失音楽症に大別されてきた22)。分類の基準は,その障害が,失認失行のいずれによるのかという点にあり,失認であれば感覚性失音楽症,失行であれば運動性失音楽症ととらえられる。
失音楽症の研究の歴史を調べると,研究者の関心は,失音楽症によって一体どのような症状が出現するか,その症状が一体脳のどの部分の損傷によって起こっているのかという2点に集中していたことが判る。しかもその中で,失行と失認を区別し,且つまた,失認の中から知覚障害を分離する努力がはらわれてきた。
失音楽症は従来,感覚性失音楽症と運動性失音楽症に大別されてきた22)。分類の基準は,その障害が,失認失行のいずれによるのかという点にあり,失認であれば感覚性失音楽症,失行であれば運動性失音楽症ととらえられる。
失音楽症の研究の歴史を調べると,研究者の関心は,失音楽症によって一体どのような症状が出現するか,その症状が一体脳のどの部分の損傷によって起こっているのかという2点に集中していたことが判る。しかもその中で,失行と失認を区別し,且つまた,失認の中から知覚障害を分離する努力がはらわれてきた。
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