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文献詳細

雑誌文献

精神医学25巻4号

1983年04月発行

特集 聴覚失認

感覚性失音楽症とは何か

著者: 村井靖児1

所属機関: 1国立下総療養所

ページ範囲:P.389 - P.393

文献概要

I.はじめに
 失音楽症は従来,感覚性失音楽症と運動性失音楽症に大別されてきた22)。分類の基準は,その障害が,失認失行のいずれによるのかという点にあり,失認であれば感覚性失音楽症,失行であれば運動性失音楽症ととらえられる。
 失音楽症の研究の歴史を調べると,研究者の関心は,失音楽症によって一体どのような症状が出現するか,その症状が一体脳のどの部分の損傷によって起こっているのかという2点に集中していたことが判る。しかもその中で,失行と失認を区別し,且つまた,失認の中から知覚障害を分離する努力がはらわれてきた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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