文献詳細
短報
TRH analogがねぼけとねごとに効果を示した1例—睡眠ポリグラフィー的検討
著者: 坂本哲郎1 中沢洋一1 松崎恵子1 今任信彦1 小鳥居湛1 稲永和豊1 北原尊義2
所属機関: 1久留米大学医学部精神神経科 2日明病院
ページ範囲:P.546 - P.549
文献概要
ねごと,ねぼけ,夢中遊行,夜尿などのパラソムニアは,睡眠中に現われる異常な行動ではあるが病的な現象ではなく,心身,ことに脳の発育過程に生じる生理的で,一時的な遅滞によって生じるものと推定されている1〜3)。
一方,睡眠の研究が進むにつれて,ねごとはNREM睡眠の段階2から,ねぼけや夢中遊行は段階3,4の徐波睡眠(SWS)から,それぞれ急に覚醒する過程で起こることが明らかにされたた1〜6)。
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