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文献詳細

雑誌文献

精神医学25巻7号

1983年07月発行

短報

急性一酸化炭素中毒後に進行性痴呆,パーキンソン症状,口部ジスキネジアを呈した1剖検例

著者: 三山吉夫1 糸井孝吉2 東保みづ枝3

所属機関: 1宮崎医科大学精神医学教室 2城野医療刑務所 3大分医科大学神経精神医学教室

ページ範囲:P.748 - P.751

文献概要

I.はじめに
 急性一酸化炭素中毒(以下,急性CO中毒と記す)後遺症としてパーキンソン症状の出現は頻度の高いものの一つであり,その病理学的背景に淡蒼球の対称性壊死をみることが多い,とされている。また急性CO中毒の脳病変として大脳白質のびまん性脱髄があり,中毒後の精神機能減退の背景ともされている。本例は急性CO中毒後に器質精神病の病像を呈したため抗精神病薬が投与され,その経過中に進行性痴呆およびパーキンソン症状,口部ジスキネジアがみられた症例である。本例の進行性痴呆,パーキンソン症状,口部ジスキネジアの病理学的背景について検討してみた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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