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文献概要
特集 児童精神医学の現状と将来—都立梅ケ丘病院30周年記念シンポジウムから
自閉症の諸問題—臨床家の立場から
著者: 石井高明1
所属機関: 1愛知県心身障害者コロニー中央病院
ページ範囲:P.813 - P.819
文献購入ページに移動I.まえがき
現在の自閉症学は20年前に比べて急速にその知見知識が増加し,全てを網羅して話題提供することは至極困難になってきた。筆者は臨床家の立場で日常気にとめている事実を取り上げ,それについて二,三の意見をその都度加えながら論述をすすめていきたいと思う。
臨床家が研究者と違う点は,日常診療において新しい事実を見つけだして報告することであり,研究者はそれにヒントを得て精緻な計画をたて,その事象を科学的に解明するという関係にある。
現在の自閉症学は20年前に比べて急速にその知見知識が増加し,全てを網羅して話題提供することは至極困難になってきた。筆者は臨床家の立場で日常気にとめている事実を取り上げ,それについて二,三の意見をその都度加えながら論述をすすめていきたいと思う。
臨床家が研究者と違う点は,日常診療において新しい事実を見つけだして報告することであり,研究者はそれにヒントを得て精緻な計画をたて,その事象を科学的に解明するという関係にある。
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