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文献詳細

雑誌文献

精神医学25巻8号

1983年08月発行

研究と報告

Fluphenazine decanoateの外来使用経験—Fluphenazine enanthateとの副作用の相違

著者: 功刀弘1

所属機関: 1山梨県立北病院

ページ範囲:P.867 - P.877

文献概要

 抄録 外来で治療した精神分裂病患者320例のうち,服薬中断から再発の傾向のある158例に内服薬と合せfluphenazine enanthate(FE)を継続又は随時用い,入院歴のある112例中63例(56%)はそれ以後再入院をしなくなった(FE使用観察期間平均4.4年)。
 再発防止にFEを継続使用した72例中,33例に途中から副作用を生じ,眠気13例,倦怠感18例,抑うつ7例,ジスキネジア8例がその主なものであった。再発急性期の治療に内服抗精神病薬に合せてFEを随時用いた86例中20例に生じた副作用は急性ジスキネジア15例,倦怠感9例,アカシジア5例などであった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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