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文献詳細

雑誌文献

精神医学25巻9号

1983年09月発行

文献概要

研究と報告

精神遅滞学童生徒におけるてんかん発作の実態調査研究

著者: 今井幸充1 中川四郎1 本間昭1 田中真理1 平賀光子1

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学神経精神科

ページ範囲:P.963 - P.970

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 抄録 全国の国公私立精神薄弱養護学校458校中357校(77.9%),東京都の公立小中学校に併設された精神薄弱特殊学級354校中186校(52.5%)を対象に,在籍てんかん児のアンケート調査を行った。34,321名中8,208名(23.9%)にてんかん発作がみられた。男女比では女子に多く,また学年別では特に有意差はみられなかった。各学校学級に在籍するてんかん児の割合は養護学校に高く,全体には増加する傾向にあった。学校で発作出現をみたものは,てんかん児の45.5%で,その頻度も月に1回以上みられるものが約半数を示した。発作型は強直間代発作が多く,発作出現は一般授業中が多かった。80%以上の学校で,患児の性格・行動上の問題を指摘し,また服薬による問題も多く上げられた。体育への参加は積極的な姿勢を示す反面,制限を加える課目に水泳が最も多かった。また,教育と医療それに家族が一体となったてんかんを有する重複障害児の療育体制が必要とされた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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