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文献詳細

雑誌文献

精神医学26巻10号

1984年10月発行

文献概要

研究と報告

健常者の絶対臥褥中の精神生理学的変化

著者: 川口浩司1 鈴木節夫1 奥山哲雄1 大原健士郎1

所属機関: 1浜松医科大学精神神経医学教室

ページ範囲:P.1059 - P.1068

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 抄録 健常男子6名(20〜28歳)に森田療法の絶対臥褥を7日間施行し,睡眠・覚醒ポリグラフ,直腸温,血漿ホルモン分泌リズムを分析した。
 夜間唾眠のREM潜時,S. REM/TST,1時間当りのREM睡眠,cortisol分泌リズムは6日間を通して一定していた。夜間睡眠の睡眠潜時,1日当りの総睡眠時間,stages1+2,1時間当りの総睡眠時間,stages1+2,stages3+4,体温リズム,growth hormone,prolactin分泌リズムは,第1日目から第4日目までリズムが崩れてきて,第5日目で第1日目に類似し,第6日目で再び崩れた。生体リズムの観点から,第1日目から第4日目までは非同期,第5日目は再同期,第6日目は再非同期ととらえた。また,太田の資料8)を同様に分析し,われわれの結果と合わせて検討した結果,絶対臥褥は精神生理学的側面から5〜7日間が適切であるという結果を導き出せた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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