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研究と報告
健常者の絶対臥褥中の精神生理学的変化
著者: 川口浩司1 鈴木節夫1 奥山哲雄1 大原健士郎1
所属機関: 1浜松医科大学精神神経医学教室
ページ範囲:P.1059 - P.1068
文献購入ページに移動夜間唾眠のREM潜時,S. REM/TST,1時間当りのREM睡眠,cortisol分泌リズムは6日間を通して一定していた。夜間睡眠の睡眠潜時,1日当りの総睡眠時間,stages1+2,1時間当りの総睡眠時間,stages1+2,stages3+4,体温リズム,growth hormone,prolactin分泌リズムは,第1日目から第4日目までリズムが崩れてきて,第5日目で第1日目に類似し,第6日目で再び崩れた。生体リズムの観点から,第1日目から第4日目までは非同期,第5日目は再同期,第6日目は再非同期ととらえた。また,太田の資料8)を同様に分析し,われわれの結果と合わせて検討した結果,絶対臥褥は精神生理学的側面から5〜7日間が適切であるという結果を導き出せた。
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