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文献詳細

雑誌文献

精神医学26巻10号

1984年10月発行

短報

うつ病患者の頭部CT所見

著者: 島悟1 増田豊2 九十九大造2 神庭重信3 浅井昌弘4 保崎秀夫4

所属機関: 1川崎市立川崎病院 2精神医学研究所付属東京武蔵野病院 3 4慶応義塾大学医学部精神神経科学教室

ページ範囲:P.1123 - P.1125

文献概要

I.はじめに
 内因性精神病のCT研究は,これまで主として精神分裂病を対象として行われてきたが1,2)最近うつ病に関しても,報告が散見されるようになってきた。それらの報告でははいずれも,脳室拡大,脳溝開大といった精神分裂病でみられるのと同様の所見がうつ病でも存在するとしている3〜8)
 以前われわれは,慢性精神分裂病の大脳CTで,両側の前頭葉,および後頭葉に正常群に比べ有意な低densityを認め報告した9)。今回20症例のうつ病患者を対象として,前頭葉,頭頂葉,後頭葉におけるCT densityと脳室拡大,脳溝開大の程度を検討し,興味ある結果を得たので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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