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文献詳細

雑誌文献

精神医学26巻11号

1984年11月発行

研究と報告

勤労者の不安症状に関連する要因

著者: 阿部和彦1 長江寿恵子2 神代雅晴3

所属機関: 1産業医科大学精神医学教室 2産業医科大学医療技術短期大学専攻科 3産業医科大学人間工学教室

ページ範囲:P.1197 - P.1202

文献概要

 抄録 電機メーカーY社および電々公社の一地域に属する男子1,379名,女子1,427名について不安症状の有無,身体的健康状態,家庭及び職場での状況をアンケートで調査した。年齢との関連としては,男子で40代後半で不安症状が増加する他目立った傾向は認められなかった。「頭がよく痛くなる」という訴えは女子に多く認められた。また管理職はそれ以外の人々に比べて,殆どの不安症状で差がないかむしろ少ない傾向を示した。男女ともに不安症状を著明に増加させるのは,身体的に不健康である場合,仕事での疲労が大きい場合,上司の顔色を気にしなければならない場合,及び家庭で配偶者との関係がうまくいかない場合である。職場が危険であるか否かの影響は少なかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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