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文献詳細

雑誌文献

精神医学26巻11号

1984年11月発行

文献概要

短報

遅発性ジストニアの3例

著者: 古賀五之1 内田又功1 西川正1

所属機関: 1医療法人社団清和会西川病院

ページ範囲:P.1215 - P.1217

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I.はじめに
 抗精神病薬の長期投与に続発する非可逆的副作用として発現し,口周囲の持続的異常運動を主症状とするtardive dyskinesiaの存在は広く知られている5)。一方,このtardive dyskinesiaや,抗精神病薬の初期投与時に生じるacute dystonia,特発性または他の脳神経障害に続発するdystoniaとは鑑別可能なtardive dystoniaなる疾患概念が,Burke(1982)1)らにより提唱されているが,本邦での報告例はない。Burkeらによるtardivedystoniaの診断基準は以下のごとくである。
 1)chronic dystoniaの存在。
 2)dystoniaに先行する抗精神病薬の投与。
 3)臨床的または検査所見による続発性dystoniaの除外。
 4)dystoniaの家族歴のないこと。
 今回このBurkeらの基準に合致するtardivedystoniaの3症例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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