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短報
過食と過眠を伴ったうつ病の1症例
著者: 笠原敏彦1 山内俊雄1
所属機関: 1北海道大学医学部精神医学教室
ページ範囲:P.1225 - P.1227
文献購入ページに移動I.はじめに
過食(binge eating)とうつ病の関連について,欧米では多角的視点から多くの研究がなされている。一方,わが国においては,過食症(bulimia1))の二次的症状としての抑うつ状態についてはしばしば論及されているが,うつ病の随伴症状として過食を呈した症例に関する報告は少ない。われわれは,うつ病相に一致して過食と過眠を呈した躁うつ病の1例を経験したのでここに報告する(本症例の臨床症状の一部は別の報告8,18)で引用した)。
過食(binge eating)とうつ病の関連について,欧米では多角的視点から多くの研究がなされている。一方,わが国においては,過食症(bulimia1))の二次的症状としての抑うつ状態についてはしばしば論及されているが,うつ病の随伴症状として過食を呈した症例に関する報告は少ない。われわれは,うつ病相に一致して過食と過眠を呈した躁うつ病の1例を経験したのでここに報告する(本症例の臨床症状の一部は別の報告8,18)で引用した)。
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