icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学26巻12号

1984年12月発行

展望

音楽と神経心理学—第1回

著者: 渡辺俊三1 北條敬1 田崎博一1 佐藤時治郎1

所属機関: 1弘前大学医学部神経精神医学教室

ページ範囲:P.1250 - P.1258

文献概要

I.まえがき
 言語と脳の問題は神経心理学の最も大きな潮流の一つであり,その研究量は膨大である。その中にあって音楽と脳の関係をみると,その歴史は失語症との関連の中で研究されたにすぎず,研究者の関心の度合はそれほど大きいものであったとはいえない。
 音楽も言語も聴覚的,視覚的に受容され,運動系を介して表出されるが,その交流する内容,聞き手にとっての正確度,解釈の幅は異なる。このように音楽と言語は,ある種の類似点とある種の相違点を有しており,神経心理学の興味ある課題といえよう。ここでは音楽と神経心理学について述べてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら