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質問紙法によるてんかん患者の性格評価—側頭葉てんかんとその他のてんかんとの比較
著者: 土井永史1 丹羽真一2 安西信雄2 亀山知道2 斎藤治2 増井寛治2
所属機関: 1都立松沢病院 2東京大学医学部精神医学教室
ページ範囲:P.1281 - P.1290
文献購入ページに移動(1)側頭葉てんかん患者はその他のてんかん患者に比べて,外界に対する過剰な反応性を示したが,精神内界への批判が弱くそのことを自覚しない傾向が認められた。
(2)その他のてんかん患者は,精神内界に敏感で,意志・決断力の弱さを強く自覚していた。
(3)側頭葉てんかんに関連する性格特徴の中にも,「外界に対する過剰な反応性」のように,側頭葉内に発作波焦点が存在することにより顕在化するものと,「多書」,「粘着傾向」のように発作の年余にわたる持続で徐々に目立ってくるものの2つがあり,これらにはそれぞれ異なる発現機序が関与することが示唆された。
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