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文献詳細

雑誌文献

精神医学26巻12号

1984年12月発行

短報

一過性全健忘の短期記憶の障害について

著者: 鶴紀子1

所属機関: 1宮崎医科大学精神科

ページ範囲:P.1317 - P.1320

文献概要

I.はじめに
 Amnesiaをともなった一過性の困惑状態についてBender1,2)が最初に記載している。その後,Fisher & Adams5)が17例の詳細な報告を行い症状群としてのtransient global amnesia(TGA)の概念を確立した。
 本論文では,著者が経験した3症例の臨床症状の内,発作の持続中や,逆行性健忘の間にみられる記憶障害の中で,時系列に関連した記憶と,それ以外の既に概念化された記憶との間に解離が生ずるという興味ある結果を得たので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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