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文献詳細

雑誌文献

精神医学26巻2号

1984年02月発行

文献概要

短報

Sulpiride,Metoclopramide服用中に行ったAmoxapine治療に関連して生じた遅発性ジスキネジアの1例

著者: 島悟1 鹿野達男1 伊藤斎2

所属機関: 1川崎市立川崎病院 2慶応義塾大学医学部精神神経科学教室

ページ範囲:P.222 - P.224

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I.はじめに
 Dibenzoxazepine誘導体の三環系抗うつ薬であるamoxapineは,loxapineのdesmethyl体であり,imipramine類似の抗うつ作用を有しているといわれている。またamoxapine,およびその代謝産物である7-OH amoxapineは,in vitroでneurolepticaとしての作用を示すと報告されており1,2),臨床的にも,高prolactin血症3),乳汁分泌3),急性ジストニア4),パーキンソニズム4),悪性症状群4),アカシジア4,5)など,neurolepticaにしばしば随伴する副作用をきたすと言われている。しかし,現在までにamoxapineによる遅発性ジスキネジアの報告はない。
 量近,われわれは,amoxapine治療中惹起された遅発性ジスキネジアの1例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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