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短報
文献概要
56歳の男性,17歳より失神発作が発現。16歳より喫煙,47歳より喫煙により失神発作が誘発された。発作はタバコの中のnicotineにより誘発された。
本症例は頭部CTスキャンにより著明なび漫性脳萎縮,知能低下および自律神経障害が認められた。21年前の気脳写による軽度脳室拡大および知能低下の増強が示された。喫煙誘発時の脳波はび漫性徐波の一過性出現であった。
nicotineによる失神発作誘発機序は,自律神経系の変性による,所謂denervation hypersensitivityによりcatecholamineに対する過敏性のため,少量のnicotineにより脳循環障害を来し,失神発作が発現したものと考察した。
なお本症例の失神発作は,極めててんかん脱力発作に類似していたとは言え,漫然とてんかんの診断のもとに治療がなされたことを深く反省している次第である。
本症例は頭部CTスキャンにより著明なび漫性脳萎縮,知能低下および自律神経障害が認められた。21年前の気脳写による軽度脳室拡大および知能低下の増強が示された。喫煙誘発時の脳波はび漫性徐波の一過性出現であった。
nicotineによる失神発作誘発機序は,自律神経系の変性による,所謂denervation hypersensitivityによりcatecholamineに対する過敏性のため,少量のnicotineにより脳循環障害を来し,失神発作が発現したものと考察した。
なお本症例の失神発作は,極めててんかん脱力発作に類似していたとは言え,漫然とてんかんの診断のもとに治療がなされたことを深く反省している次第である。
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