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文献詳細

雑誌文献

精神医学26巻3号

1984年03月発行

文献概要

古典紹介

—Freund, C. S.—視覚失語と精神盲について—第2回

著者: 相馬芳明1 杉下守弘1

所属機関: 1東京都神経科学総合研究所臨床神経学研究部リハビリテーション研究室

ページ範囲:P.317 - P.328

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 視覚失語は,大脳視覚伝導路の病巣によって生じ,その臨床的特徴は,具体的名詞を見出すことの高度障害と,同時に存在する大脳性視覚障害である。このような症状が成立するのは,視覚記憶心豫それ自体が障害されている場合か(この時には精神盲の徴候が存在する),あるいは少なくとも視覚中枢と言語中枢の連絡が障害されている場合に限られるはずである。
 失語症の文献を詳しく検討した結果,視覚失語は,臨床的にいまだ独立した病態として確立されていないことがわかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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