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雑誌目次

論文

精神医学26巻5号

1984年05月発行

雑誌目次

巻頭言

「精神医学の進歩」—医学生のアンケート

著者: 池田暉親

ページ範囲:P.450 - P.451

 昭和59年春の医師国家試験には,精神医学が選択科自の中に入っている。これまでの数年間は,精神医学が春の試験に入ることもなかったので,国試のことは全くと言ってよいほど念頭になく,講義や実習をやってきたのである。卒業試験が始まる頃となると,クラスの代表と称するものが入れかわりやって来て,国試に精神科があるので,今回の卒業試験はそれに準じた出題をして欲しい,と言うのである。そこで久しぶりに「国試問題集」を開いてみて驚いた。こんな問題はとても私にはつくれない。試みに自分でもやってみたが,どちらとも判断がつかないものもあり,「答」欄をみてはじめて,「なるほど」とうなづくものもあった。どなたがおつくりになるのかは知らないが,大変なご苦労であろう。客観主義のもとに,コンピューター採点機に合わせようと,四苦八苦されている様が目に見えるようだ。それはともかく,学生がしつこいので,それを一部かなえてやろうと思った。「問題集」の中から適当にピックアップすればよいのだろうが,それではあまり芸のない話になる。自分でこの手の問題を作製してみる気になった。
 相当苦労はしてみたものの,5項目から1つを選択するような問題は,とても私にはできないことが分るのに時間はかからなかった。そこで短い文章を書いて,それが合っているか間違っているか判断させ,間違っておればその部分を訂正させるような問題とした。出題は60問であるが,ここでお話ししたいのは最後の第60問である。問題は,「精神医学はこの半世紀,その基本的事項についての進歩はほとんどなかった。精神医学など本当の学問ではないという人もいる。しかし精神病患者がいる以上,精神医学はそれにこたえなければならない。」この全文について,これでよろしいか,あるいは間違っているのか,間違いとするとどう書けばよいかを問うたのである。

展望

家族研究における2つの流れ—家族画テストと家族絵画療法(その1)

著者: 石川元

ページ範囲:P.452 - P.463

I.はじめに
 精神医学の領域での家族研究といえば,古くは遺伝生物学的なアプローチを意味していた。やがて精神分析の隆盛に伴い,患者の語る家族状況が重視された。しかし,治療に実際の家族を介入させることは邪道とされた。ところがとくに米国において,第2次大戦後の混乱の中で,家族内人間関係が注目されてから,精神療法全般の発展や精神病家族の系統的研究とあいまって,家族療法が急速に発展し,国際的にも強い影響を与えた。特定の個人の家族観を扱うだけでなく,特定の家族同士(たとえば母子)の相互関係に注目し,さらに家族全体を1つのシステムとして考える方向への流れは分裂病だけでなく,他の疾患,症状群を対象とした家族研究にも応用された。
 現在の家族研究は実証的方法によって家族内コミュニケーションや集団力動を研究する基礎分野と,特別な訓練を受けた家族療法家が,家族全体に治療的介入を行なう臨床分野に一応区別されている。しかし,そのいずれにも属する分野が存在することも事実である。このことに代表されるように,システム論を中心に統合されてはいても,多様に分化した家族研究に対し,1つの視点から包括的に歴史的展望を加えることはきわめて困難である。そこで著者は,家族画テストおよび家族絵画療法に的を絞った。家族画テストは,個人(とくに子供)の家族観を投影する心理テストとして創始された。一方,家族絵画療法は,実際の家族に同席のうえ介入する家族療法を密着したかたちで発展した。

研究と報告

睡眠過剰を伴ううつ病の臨床的検討(第1報)—症候論的特徴について

著者: 笠原敏彦 ,   加沢鉄士 ,   三好直基 ,   千葉達雄 ,   松原繁広 ,   池田輝明 ,   大宮司信

ページ範囲:P.465 - P.475

 抄録 睡眠過剩(hypersomnia)を伴ううつ病は稀ならず経験されるが,その症状・経過に関する基礎的研究は乏しい。今回われわれは北大病院精神科において長期にわたり治療と観察が可能で,家族からも充分な情報が得られた18例について,臨床的特徴を多次元的に検討した。
 その結果,これらの症例に共通して,早期成人期の初発,循環性格傾向,状況要因の欠如,再発ないし遷延しやすさ,薬物抵抗性などの特徴を認めた。また症状レベルでは,易疲労感や倦怠感,思考力低下,喜びや興味の喪失,肥満傾向などが前景にたち,抑うつ気分,悲哀感,罪責感,希死念慮などは比較的軽度であった。睡眠過剰の形状は持続型,傾眠型,日内変動型および昼夜逆転型に分けられた。これらの知見から,睡眠過剰を伴ううつ病は内因性うつ病のうち比較的難治性の病型を形づくるものと考えられた。

正常者・分裂病者の視覚変容(鏡映像)下における視覚協調運動反応時間

著者: 二宮英彰 ,   二宮嘉正 ,   池田暉親

ページ範囲:P.477 - P.483

 抄録 前後・左右逆転鏡映像下の視覚協調運動反応時間を,正常者および分裂病者の両手について測定した。被験者は右利き正常成人31名と右利き分裂病者15名である。反応ボードの前および両横に鏡を垂直に置き,鏡映逆転像を作った。被験者は,無作為に点灯するスイッチを右手あるいは左手の指先で,出来るだけ早く押すよう指示された。スイッチ点灯からスイッチ押しまでを視覚協調運動反応時間として記録した。
 その結果,1)正常者・分裂病者とも各セッションの反応時間の相互関係は,同じパターンを示した。2)分裂病者は正常者に比し,反応時間が有意に延長した。3)分裂病者では右手試行の変動係数が左手試行に比し,有意に大きかった。これらの結果より,前後・左右逆転鏡映像下での視覚協調運動反応時間の差の原因の1つに脳梁による視覚情報交換過程が関与していること,また,分裂病者の反応時間遅延は,運動制御も含む,特に左半球の情報理能力の悪さを反映していること,が示唆された。

精神分裂病者の血小板モノアミン酸化酵素活性—第2報 下位分類との関連について

著者: 賀来博光 ,   下河重雄 ,   吉本静志 ,   高橋良

ページ範囲:P.485 - P.493

 抄録 血小板採取や酵素活性測定に伴う技術的因子および抗精神病薬の影響について充分吟味した上で分裂病者における血小板モノアミン酸化酵素活性を検討した。
 対象にはICD-IXで分裂病と診断された75名を用いた。病型分類はDSM-IIIによった。重症度の評価はBrief Psychiatric Rating Scaleによった。

ペルーの貧民街におけるヒステリー性格(演戯型)の形成と展開

著者: 大平健

ページ範囲:P.495 - P.501

 抄録 南米ベルーの首都リマの近郊に広がる貧民街では,ヒステリー性格者(演戯型)は決して珍しい性格類型ではない。著者は日本政府の援助の一環として当地に13カ月滞在し,貧民街のひとつインデベンデンシア区の保健所で診療指導・調査研究を行い,その過程で数多くのヒステリー性格者(演戯型)に面接し生活歴を聴取した。その結果,彼女らが逆説的な父親像・母親像を形成し,〈過剰女性性〉と〈未熟さ〉の2重構造を中心的病理としてもつに至ることが分った。それは,従来先進国の住民について報告されているものとはかなりニュアンスが異なる。本稿では,典型的な症例を呈示し,ペルーの貧民街におけるヒステリー性格(演戯型)の形成と展開について報告した。

精神科治療を継続している遅発性ジスキネジア患者の5年後の経過観察

著者: 越野好文 ,   倉田孝一 ,   伊崎公徳 ,   山口成良

ページ範囲:P.503 - P.511

 抄録 遅発性ジスキネジア(Tardive dyskinesia,以下TD)患者46人(男子17人,女子29人)の5年後におけるTDの変化を調べた。初回調査時の年齢は37〜71歳で,平均年齢±S. D. は56.6±9.3歳,原疾患の平均罹病期間は24.1±8.6年であった。5年の間,主治医の判断による精神科治療が継続された。ただ,初回調査時既に抗精神病薬を服用しなくなっていた例が4人あり,さらに3人が,5年の間に抗精神病薬を中止された。
 5年後にTDが軽快した例は9人,不変の例は26人,そして悪化した例が11人であった。悪化例の平均年齢は59.9±8.1歳で,不変例の57.6±9.6歳および軽快例の49.7±5.3歳より有意に高齢であった。原疾患の平均罹病期間も,悪化例が26.1±7.0年,不変例は24.7±8.1年そして軽快例は20.2±10.2年で,有意でないが,悪化例が長い傾向があった。性別,初回調査時の服薬量,経過中の服薬量の変化,原疾患,身体的合併症の有無TDの重症度や出現部位とTDの変化との間には有意な関連はみられなかった。

精神分裂病患者に及ぼすTRH analogue(DN-1417)の影響

著者: 水木泰 ,   高田芳子 ,   池松昭子 ,   辻丸秀策 ,   手嶋茂紀 ,   橋本雅彦 ,   今任信彦 ,   田中孝道 ,   富松愈 ,   台之尊啓次郎 ,   西島英利 ,   加藤一郎 ,   野中健作 ,   桜田裕 ,   原村耕治 ,   中村純 ,   上妻剛三 ,   向笠広和 ,   小島秀樹 ,   稲永和豊

ページ範囲:P.513 - P.519

 抄録 6名の分裂病患者にTRHの誘導体のひとつであるDN-1417を1mg/dayで14日間筋注し,患者のBPRSの得点および脳波の変化を投与中止後14日目まで観察した。その結果BPRSの総合得点はDN-1417投与後1週目,投与中止後1週目および2週目にcontrolと比べて低下する傾向を示した。各項目別には,思考障害を示すと思われる項目の得点が総合得点と同様の変動を示した。frontalの脳波のpower値はDN-1417投与後1週目にはcontrolと比べて軽度に,また投与中止後1週目には著明に上昇した。両側temporalの比較では,controlにおいて認められた徐波帯域での左右差が,DN-1417投与を開始すると次第に消失し,投与を中止すると再び出現し始めた。以上の結果よりDN-1417を分裂病患者に投与した場合,主に陽牲症状を改善させる可能性があること,さらにDN-1417投与とtemPora1の脳波の左右差が,またBPRSの得点とfrontalの脳波が比較的よく一致して変動することが示唆された。

短報

記銘減弱,追想作話,地誌的失見当を前駆症状とした多発性脳梗塞の1例

著者: 中安信夫 ,   奥野洋子

ページ範囲:P.520 - P.523

I.序
 脳梗塞の前駆症状として,かなり高率に一過性脳虚血発作が生じることは広く知られているが,我々は記銘減弱,追想作話,地誌的失見当,実体的意識性を前駆症状とした多発性脳梗塞の1例を経験したので報告する。
 我々の観察はその前駆期から始まり,記銘減弱,作話,失見当識などコルサコフ症状群を構成する諸症状の出現とともに,アルコール長期多飲歴があり,多発性神経炎を伴っていることもあって,当初コルサコフ精神病と診断したものの,次いで上記諸症状の減弱ないし消失とともに,粗大な脳梗塞の多発をみて診断を訂正したものである。脳梗塞の結果,コルサコフ症状群が出現した例はこれまでにも報告が散見される(後大脳動脈の閉塞による両側海馬の軟化)2,4,8,9)が,それはいわば完成された,固定的な病像としてであり,本症例に見られたような,脳梗塞の前駆症状としてコルサコフ症状群を構成する諸症状が見られたという報告はない。前駆症状は来るべき脳梗塞の警告症状であり,臨床上その鑑別診断が極めて重要である。本症例に見られた諸症状およびその推移を定型的なコルサコフ症状群と比較することによって鑑別診断に役立てたつと考える。またその病態出現機序について,アルコール長期多飲と脳動脈硬化の複合という観点から考察したいと思う。

下肢切断後に蛇憑きを呈した1症例

著者: 渡辺雅子 ,   渡辺裕貴

ページ範囲:P.524 - P.526

I.はじめに
 憑依状態は,精神分裂病,非定型精神病,祈祷性精神病,ヒステリーなど多くの病態に現われ,広い臨床的スペクトルを有し6),これまで精神病理学2,4,5,11)のみならず,社会文化精神医学5,6,9)民俗学10,13)などの各方面から詳細な研究がなされいる。宮本6)は,憑依状態を神仏や祖霊・人間霊による憑依と,動物霊による憑依に大別しており,近年動物霊の憑依事例の発生をみることが少なく,神仏や祖霊、人間霊による憑依と比較して稀であると述べている。現在までの報告によると1〜3,7,12,14),憑依する動物霊としては,狐,犬神のほかに,エズナ,イタチ,狸,蛇,ハリネズミ,ウサギなどがあげられている。しかし,「蛇憑き」はわずかに稲田ら2)の報告のみで,非常に稀である。
 筆者らは,下肢切断後に蛇の憑依状態を呈した1症例を経験したので報告する。

Travelmin®乱用の1例

著者: 鈴木康譯 ,   岡田庸男 ,   掘尾静

ページ範囲:P.527 - P.529

I.はじめに
 鎮暈剤の乱用についての報告は,欧米においてはいくつか知られているものの,わが国においては未だ報告例がない。今回,我々は鎮暈剤に属するTravelmin®注乱用の1症例に接する機会をもつことができたので,ここに報告することにする。

Chlormezanone(トランコパール)単剤依存の2症例

著者: 森村安史 ,   守田嘉男 ,   三好功峰

ページ範囲:P.531 - P.534

I.はじめに
 Chlormezanoneは代表的商品名をTrancopalといい比較的容易に入手されうる薬剤である。しかしその依存性については1975年森ら5)の本剤を含む多剤依存の1症例と,1980年林ら1)によって発表された単剤依存1例の詳細な報告が知られているのみである。1981年中央薬事審議会は上記の2症例に加えて,企業体から通報された情報に基づき,chlormezanoneに依存性のあることを発表した。比較的使用範囲が広く容易に購入しやすい本剤に依存性が証明されることの意義は重大であると考えられるので,我々が最近入院加療をする機会を持った2症例を報告し,その依存性について若干の考察を述べる。

古典紹介

—Hans Kunz—精神病理学における人間学的考察方法—第2回

著者: 関忠盛 ,   宮本忠雄

ページ範囲:P.535 - P.551

 前存在論的理解――「現存在自体に属する本質的な存在傾向原注1)」――の主題化と「徹底化(Radikalisierung)」としての存在の問いは,われわれがすでに述べたように,存在者ではなく,存在を問題にする。存在者はそうしたものとして現存在とは「無関係に」,「ある(gibt)」し,またそれは,たとえそれらの「なかに」存在者がそのつど「存在する(ist)」ところの存在者であること(Seiend-sein)のさまざまな様式の了解的および概念的な説明が現存在にのみ,また現存在からのみ可能になるとはいえ,その存在者であること(Seiend-sein)を決して現存在には「負って(verdankt)」いない。存在はけれども現存在の「なか」に「ある」のであり,単なる存在者は彼の「外に」ある原注2)。現存在分析論は存在者を――いわばそれの存在理解の「産物」として――現存在に「依存」させているという時として現存在分析論の管轄下に置かれている「観念論的」命題は間違っていたし,また存在と存在者との混同に基づいている。「有限性が実存的となった場合にのみ存在というようなものがあり,またあらねばならない」とHeideggerは述べている。そして実存は,存在様式として「それ自体において有限性」であり,またそうしたものとしてまったく「存在理解という基盤に基づいて可能」なのであるから原注3),存在に関して(存在者に関してではない)次のように主張してもよかろう。すなわち存在は現存在の「機能」であり,存在理解によって「措定されている(gesetzt)」し,――しかも,存在を一度も「措定」しないということを現存在に不可能にする本質的な不可避性をともなっていると。存在は従って現存在の存在的性格に属しており,また存在,理解的(seinsverstehend),存在一論的(ontologisch)に存在するという現存在の存在者であることの様式に属している。「存在理解はそれ自体現存在の一つの存在規定である。現存在の存在的特徴は,それが存在論であるということに隣接している原注4)」。すべての残りの現存在的でない存在者――事物,植物,動物,観念的形成物など――とは反対に,現存在には次の三重の優位がふさわしい。1)存在的優位。それは,「この存在者がその存在におつて,実存によって規定されるということ」,すなわち,その存在に対して振舞うことができるという「能力」によって規定されるということにある。2)存在論的優位。現存在は「それの実存規定性に基づつてそれ自体『存在論的』である。そして3)存在的,存在論的優位。それは,実存理解の構成体として現存在には,「あらゆる現存在的でなつ存在者の存在の理解」が属している限りにおつてである。「現存在的でない存在性格をもつ存在者を主題にもつ諸存在論は,従って現存在自体の存在的構造のなかで基礎づけられておりまた動機づけられている。原注5)」それゆえHeideggerは存在論あるいは現存在の実存論的分析を「基礎的存在論(Fundamentalontologie)」とも呼んでいる。というのもそれによってはじめて残りの存在者の存在者であることの諸様式が区別され把握されるからである。
 前存在論的存在理解のもとで「理解され」,「措定され」あるいは「投企された」存在は不確定である。この無規定性は,現存在にそれ自身の存在,世界およびそのほかの存在者の存在を「存在者的(seiend)」として語りかけ判定することを許すのだが,それによって,その「なかに」さまざまな存在者が「存在する」いくつかの種類の存在者であること(Seiend-sein)の区別がすでに為されているわけではない。従って,あたかもどんな存在者もその存在者であること一般においては区別されず,「普遍的な」,「統一的な」仕方で存在するという印象が生ずるはずである。このような仕方は,それにもかかわらず必ずしも存在理解の漠然とした存在からは規定されず,むしろある特別な存在者の存在様式もまた――たとえば「生命のない事物」あるいは「意識」一(憶測上の)「存在一般」の手本になりうる。このような仕方でたとえば「現実主義的」(「唯物論的」)あるいは「観念論的」存在論は生ずるのだが,それのそのつどの普遍的な要請は根拠がないに違いない。同じく現存在は,彼が存在理解のもとで,彼自身の存在あるいは「自己-存在(Selbst-sein)」に付与する存在性格をたいていは現存在的でない存在者から取り除く。「現存在は……彼に属する存在様式に従って,自己の存在を,彼が本質的に絶えずまたさしあたり態度をとっている存在者から,つまり『世界』から理解する傾向をもつ。現存在自体および同時に彼自身の存在理解」のなかにあるのは,事実上自己の存在をゆるがせにすることに通じている「世界理解の存在論的反射原注6)」である。

基本情報

精神医学

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-126X

印刷版ISSN 0488-1281

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