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文献詳細

雑誌文献

精神医学26巻5号

1984年05月発行

短報

Chlormezanone(トランコパール)単剤依存の2症例

著者: 森村安史1 守田嘉男1 三好功峰1

所属機関: 1兵庫医科大学精神神経科

ページ範囲:P.531 - P.534

文献概要

I.はじめに
 Chlormezanoneは代表的商品名をTrancopalといい比較的容易に入手されうる薬剤である。しかしその依存性については1975年森ら5)の本剤を含む多剤依存の1症例と,1980年林ら1)によって発表された単剤依存1例の詳細な報告が知られているのみである。1981年中央薬事審議会は上記の2症例に加えて,企業体から通報された情報に基づき,chlormezanoneに依存性のあることを発表した。比較的使用範囲が広く容易に購入しやすい本剤に依存性が証明されることの意義は重大であると考えられるので,我々が最近入院加療をする機会を持った2症例を報告し,その依存性について若干の考察を述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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