icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学26巻7号

1984年07月発行

文献概要

特集 側頭葉障害における言語症状

流暢型失語における復唱の特徴

著者: 本村曉12

所属機関: 1産業医科大学神経内科 2現所属:国立別府病院神経内科

ページ範囲:P.717 - P.725

文献購入ページに移動
I.はじめに
 失語症におおる「復唱」の意義が注目されるようになったのは,Wernicke15)による伝導失語の提起以来である。爾来,「復唱」は主として失語症分類や失語症図式9),あるいは特定の症例の病変部位との関連で重視されてきた2,6)
 本稿では,流暢型失語の症例に筆者の考案した復唱検査を施行し,各失語症類型におおる復唱の特徴を明らかにし,そのなかで本シンポジアムの主題である「側頭葉」の損傷が復唱にいかなる影響をもたらすかについて,いくつか考察を加えたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?