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文献詳細

雑誌文献

精神医学26巻7号

1984年07月発行

文献概要

短報

Choreo-athetosis様不随意運動を伴った悪性症状群の1症例

著者: 長友医継1 渡辺雅子1 滝川守国2 松本啓1

所属機関: 1鹿児島大学医学部神経精神医学教室 2鹿児島大学保健管理センター

ページ範囲:P.766 - P.768

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I.はじめに
 向精神薬による重篤な副作用の一つに悪性症状群があり,1960年代よりフランスをはじめ各国で報告されてきた4〜6,11)。本症状群は持続性高熱,錐体外路症状および自律神経症状などの身体症状に昏迷,緘黙などの精神症状を伴い,時に死に至るケースも報告されているが7,11,12),その発生機序など不明な点が多く残されている。
 著者らは,精神分裂病の患者にhaloperidol(以下HLPと略す)の筋肉内注射を行った結果,悪性症状群の症状を発呈じ,その経過中にchoreo-athetposis様不随意運動が出現じた1症例を経験じたので若干の考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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