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文献詳細

雑誌文献

精神医学26巻9号

1984年09月発行

文献概要

短報

妄想型単相性うつ病—臨床精神医学的研究

著者: 竹内巧治1 武田憲明1 足立総一郎1 植木啓文1 曾根啓一1 田村友一1 山下元基1 森清幹也1 貝谷壽宣1

所属機関: 1岐阜大学医学部神経精神医学教室

ページ範囲:P.989 - P.993

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Ⅰ.はじめに
 うつ病に各種の妄想が出現することはよく知られている。この妄想をもつうつ病は,精神病性うつ病,又は妄想型うつ病とよばれる。この妄想型うつ病は,従来の三環系抗うつ剤に反応することが少なく,他の治療法が必要であることが多いので,妄想のないうつ病から区別することの重要性が最近指摘されてきている1,4,6,8,14)
 本論文では,我々の経験した妄想型うつ病と非妄想型うつ病とを症候学的に比較検討した。また,脳波,頭部computed tomography(CT)の所見について検討した。また,血漿ドパミンベータ水酸化酵素(DBH)活性,及び血漿グルタミン酸脱炭酸酵素(CAD)活性についても検討した。さらに,両群の薬物に対する治療反応にいても検討を加えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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