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文献詳細

雑誌文献

精神医学27巻1号

1985年01月発行

文献概要

研究と報告

カプグラ症状群を呈したてんかん精神病の1例

著者: 浅見隆康1 松沢一夫1 関谷務1 町山幸輝1

所属機関: 1群馬大学医学部神経精神医学教室

ページ範囲:P.95 - P.99

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 抄録 カプグラ症状群の成因についてはこれまで主として精神病理学的観点から論じられてきたが,近年英語圏を中心に脳の器質的病変が注目されている。われわれは,出産時の右頭頂部陥没骨折により左半身不全麻痺を遺し,7歳でてんかん発作を初発,26歳でカプグラ症状を伴う幻覚妄想状態を呈したてんかん精神病の症例を経験した。てんかん精神病に出現したカプグラ症状群の報告は極めて少ないので,本症例の概略を報告するとともに,カプグラ症状群の成因に関して考察し,右大脳半球機能障害が重視されるべきことを論じた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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