icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学27巻10号

1985年10月発行

文献概要

研究と報告

Alzheimer病とPick病におけるattenuation study

著者: 一宮洋介1 小林一成1 新井平伊2 小阪憲司12

所属機関: 1東京都立松沢病院精神科 2東京都精神医学総合研究所

ページ範囲:P.1179 - P.1183

文献購入ページに移動
 抄録 CT値による脳実質のdensityの変化の検討(attenuation study)をAlzheimer病とPick病において行った。
 対象は,臨床的にAlzheimer病と診断された16名,Pick病と診断された11名,対照健常者13名である。両疾患群は臨床病期分類によって それぞれ1〜Ⅲ期群に分類された。これらの各群にCT scanを施行し,前頭葉皮質,前頭葉白質,半卵円中心の平均CT値(attenuation value)を算出した。
 その結果,両疾患群ともに,対照群に比して,皿期群ではattenuation valueの有意な低下を認めたが,1期群では差が認められず,両疾患群において,ことにその病初期には,attenuation studyがsensitiveでないことが示された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?