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文献詳細

雑誌文献

精神医学27巻10号

1985年10月発行

短報

てんかん重積発作後ミオグロビン血症と急性腎不全をきたして死亡した脳性麻痺の1例

著者: 川口茂1 若生年久1 石倉紀男2 松本常男2 松尾幹雄3

所属機関: 1三重県立高茶屋病院 2遠山病院 3上野総合市民病院

ページ範囲:P.1213 - P.1215

文献概要

I.はじめに
 ミオグロビン尿症(以下Mb尿症と略す)を伴う急性腎不全は,第二次大戦中における外傷性急性腎不全の研究以来広く知られるようになった。その後,骨格筋の直接侵襲によらない種々の原因による,いわゆるnontraumatic myoglobinuriaの存在が知られ,急性腎不全を伴う症例の報告も多くみられる。痙攣性障害によるMb尿症の報告は散見されるが,このうち痙攣重積状態によるものも数例報告1,6,8,9)されている。
 今回我々は,脳性麻痺でてんかん発作の既往をもつ20歳の男性が,てんかん重積発作後Mb血症及びMb尿症を示し,急性腎不全をきたし死亡した症例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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