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研究と報告
児童期に発症した精神分裂病—自験例15症例の臨床経験から
著者: 安藤公1
所属機関: 1関東中央病院精神神経科
ページ範囲:P.1255 - P.1266
文献購入ページに移動 抄録 児童期(15歳以下)に発症した分裂病15症例の治療を通して得られた臨床経験について報告した。対象15症例14家族のうち,7例6家族に分裂病の既往歴が認められ,このうち4例3家族は1親等内に分裂病の既往歴を有する家族性分裂病(familial schizophrenia)であった。定型的な緊張型分裂病,妄想型分裂病は1例も認められず,縦断的には,全例が破瓜型分裂病に含まれるものと思われた。
症例群は,臨床経過および対人関係の在り方と,ロールシャッハ・テストにおける人間運動反応(M)の有無により,2類型に大別できるものと思われた。現在,筆者のもとで通院治療を継続している9症例のうち,一応,予後良好といえるものは3症例のみであった。
症例群は,臨床経過および対人関係の在り方と,ロールシャッハ・テストにおける人間運動反応(M)の有無により,2類型に大別できるものと思われた。現在,筆者のもとで通院治療を継続している9症例のうち,一応,予後良好といえるものは3症例のみであった。
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