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研究と報告
CTのコンピュータ解析による原発性てんかんの臨床的研究
著者: 冨永秀文1 上山健一1 水谷弘1 今村圭介1 吉留一志1 松本啓1
所属機関: 1鹿児島大学医学部神経精神医学教室
ページ範囲:P.1275 - P.1280
文献購入ページに移動その結果,直線計測法においてはてんかん群の第三脳室最大幅は対照群に比べて有意差をもって狭小であった。またコンピュータ解析ではてんかん群の低吸収域の割合(LDR)が対照群のそれに比べて低値の傾向を認めた。つぎにCTと脳波所見の関連性においては,突発性律動異常を示す群が対照群に比べて第三脳室最大幅は有意差もって狭小であった。また,低吸収域の割合(LDR)が有意差をもって低値を示した。
以上のことから著者らは,若年のてんかん患者,なかでも突発性律動異常を示す群では脳に何らかの変化が存在することをこの結果は示唆するものと考える。
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