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文献詳細

雑誌文献

精神医学27巻11号

1985年11月発行

文献概要

短報

向精神薬との薬物相互作用によって生じたと考えられる急性カルバマゼピン中毒の1例

著者: 守田耕太郎1 森俊憲1 貝谷壽宣1 難波益之1

所属機関: 1岐阜大学医学部神経精神医学教室

ページ範囲:P.1323 - P.1326

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I.はじめに
 カルバマゼピン(CBZ)は抗けいれん作用と共に,てんかんに伴う情動障害への有効性が早くから注目されてきた。さらに,近年では躁うつ病,非定型精神病,精神分裂病等にも用いられている7)。精神科領域以外でも三叉神経痛をはじめとする種々の神経,筋性の疼痛にも有効なことが知られている。われわれはこのたび,自殺末遂を伴う抑うつ気分を呈した精神分裂病患者にCBZ 300mgを投与したところ,向精神薬との相互作用によると考えられる急性中毒症状を呈した1例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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