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文献詳細

雑誌文献

精神医学27巻12号

1985年12月発行

文献概要

資料

榊俶教授精神病学講義筆記録(高嶺三吉)—開講100年をまえに

著者: 岡田靖雄1 吉岡真二1 長谷川源助1

所属機関: 1精神科医療史研究会

ページ範囲:P.1447 - P.1453

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抄録 1886年12月3日にはじまる榊淑教授の第1回精神病学講義および12月8日にはじまる文科学生への脳論講義の筆記録が正橋剛二氏により発見された。記録者高嶺三吉は,帝国大学文科大学第1哲学科選科生徒で,1887年9月6日死去。この高嶺ノートの概略を紹介した。榊の初期講義のすくなくとも一部分はW. Griesingerの教科書によっていることを証明し,わが国明治前半の精神病学におけるかれの重要性を指摘した。またわが国の精神病学講義の歴史,ならびに精神病学術語の訳語の問題にふれた。最後に,1986年12月はじめに行われるべき榊教授開講100年記念行事についての呼び掛けを行っている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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