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研究と報告
一卵性双生児の一方にみられたAnorexia Nervosaの1例
著者: 青山高子12 岡田隆介3 杉山信作3 瀬川芳久4 更井啓介5
所属機関: 1広島市児童総合相談センター精神神経科,現頁生会草津病院 2現更生会草津病院 3広島市児童総合相談センター精神神経科 4広島鉄道病院神経科 5広島大学医学部神経精神医学教室
ページ範囲:P.437 - P.444
文献購入ページに移動症例は12歳の女子で双生児の妹である。主訴:やせ,無月経,不登校。家族歴:母親が内因性うつ病に罹患している。生下時体重が2,280gである以外に著患なし。生育歴で本児のみ生後1.5カ月から1年3カ月まで母方祖母に養育された。小5,それまでやや優位の双生児の姉に親友ができると孤立し,強迫的に勉強し,成績,体格ともに優位に立った。56年9月三人姉妹の中で最初の初潮を契機に発症した。57年6月症状の顕在化で諸病院を転々とした後,57年11月当科を受診した。身長146cm,体重33kg(最低体重28kg),双生児双方に同様の脳波異常をみた以外著変なし。薬物療法,個人及び家族の心理療法,更に情短施設のDay Careを併用し,治療効果をみた。
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