icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学27巻4号

1985年04月発行

文献概要

短報

Maprotilineによりせん妄状態を呈したdepressive pseudodementiaの1例

著者: 数川悟1 細川邦仁1 遠藤正臣1

所属機関: 1富山医科薬科大学神経精神医学教室

ページ範囲:P.483 - P.486

文献購入ページに移動
1.はじめに
 三環系抗うつ剤によってせん妄が生ずることはよく知られ,その出現は投与患者の8%といわれる一方,40歳以上では15%に上るとの報告9)もある。その発現機序は十分明らかではないが,多くは抗コリン作用に原因が求められ,他の抗コリン性薬剤や植物アルカロイドによる急性中毒などと合せて,central anticholinergic syndrome(CAS)と包括されることもある5)。ところで,近年登場の四環系抗うつ剤は抗コリン作用やそれによる副作用も少ないとされているが,四環系抗うつ剤maprotiline(MAP)投与によりせん妄を呈した1例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら