icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学27巻5号

1985年05月発行

文献概要

短報

分娩を契機に発症したrestless legs syndromeのクロナゼパムによる治療

著者: 堀口淳1

所属機関: 1財団法人正光会宇和島精神病院

ページ範囲:P.595 - P.596

文献購入ページに移動
I.はじめに
 Restless legs syndromeは,主に下肢に出現する異常感覚で,夜間入眠期に出現し,しばしば下肢筋群のミオクローヌスを伴い,両下肢の独特のむずがゆさのために睡眠障害を来すことが多い。筆者は,第2子分娩約1カ月前からrestless legssyndromeが出現し,分娩後も約1年半の間症状が継続し,第3子出産時には悪化することなく自然軽快していたが,約26年後再燃し,クロナゼパムの少量投与が著効を示した患者を経験した。本邦における本症候群に関する文献は非常に少なく,さらに妊婦に出現したという報告も世界で1症例のみであり,貴重な症例と考え報告した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?