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文献詳細

雑誌文献

精神医学27巻6号

1985年06月発行

文献概要

研究と報告

新しい抑うつ性自己評価尺度について

著者: 島悟1 鹿野達男1 北村俊則1 浅井昌弘1

所属機関: 1川崎市立川崎病院神経科 2国立精神衛生研究所 3慶応義塾大学医学部精神神経科学教室

ページ範囲:P.717 - P.723

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 抄録 米国国立精神衛生研究所でうつ病の疫学研究用に開発された自己評価尺度(the Center for Epidemiologic Studies Depression Scale:CES-D Scale)とHamiltonのうつ病評価尺度を自己評価用に改変した評価尺度(the Carroll Rating Scale for Depression:CRS)を訳出し,これらの尺度の臨床的有用性を検討した。正常対照群224症例,感情障害群34症例,神経症群24症例,精神病群18症例を対象とした。再検査法,切半法で高い信頼性が得られ,ZungのSelf-Ratirig Depression Scale, Hamiltonのうつ病評価尺度との併存的妥当性も良好であった。感情障害群では,他の3群に比べ(CRS),あるいは正常対照群と神経症群に比べ(CES-D Scale)有意に高い総得点が得られた。また同時に施行したVisual Analogue Mood Scaleは簡便で臨床上有用な自己評価尺度であることが確認された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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