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文献詳細

雑誌文献

精神医学27巻7号

1985年07月発行

文献概要

研究と報告

いわゆる内因性精神病の分類と診断基準試案

著者: 高橋三郎1 高橋良2 笠原嘉3 木村敏4 野村純一5 藤縄昭6 中根允文7

所属機関: 1滋賀医科大学精神医学講座 2東京医科歯科大学医学部精神神経科 3名古屋大学医学部精神科 4名古屋市立大学医学部精神科 5三重大学医学部精神科 6京都大学教養部 7長崎大学医学部精神神経科

ページ範囲:P.761 - P.770

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 抄録 1981年に結成された精神科国際診断基準研究会の中での9つの疾患別小委員会の1つ「機能性精神病に関する小委員会」が第1次試案としてまとめた,精神分裂性障害,感情障害,いわゆる非定型精神病,の疾病分類と診断基準を示した。これに至る討論の過程,その原理を紹介し,最近開発された数種の分類診断システムと比較した。
 この試案は,その内容はICD-9に,様式はDSM-IIIの如き操作的診断基準によるが,今後,臨床試行によりその妥当性が検証される必要がある。疾患分類の概略は,
 精神分裂性障害,活動期または非活動期(第4桁で,単純,破瓜,緊張,妄想,混合の5型を記入してもよい)
 感情障害,双極型または単極型(第5桁で,軽症,重症,精神病的病像をもつものが記入される) という単純な形となった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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