文献詳細
文献概要
研究と報告
表面筋電図による口部遅発性ジスキネジアの類型化の試み(第2報)—髄液中HVA,5HIAA濃度について
著者: 松永哲夫1 大山繁1 三笘宏1 藤本佳澄1 石津棟暎2 横田伸治3
所属機関: 1熊本大学医学部神経精神科学教室 2熊本大学医学部小児科学教室 3向陽台病院
ページ範囲:P.927 - P.932
文献購入ページに移動つぎに表面筋電図でI型(持続性放電)を示した群(N=7)とII型(律動性放電)を示した群(N=6)の2群に分けて比較した結果I型群のHVA濃度はII型群と比べて有意に低かった。しかし同時に,I型群では年齢が有意に高く,抗精神病薬量は有意ではないが少なかった。両群間のHVA濃度の差は,筋電図の型との直接的な関連性よりも,筋電図の型に基づく2つの類型に従属する要因(年齢,抗精神病薬量)の影響によるものと推測した。
掲載誌情報