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短報
分裂病性精神病の親子の相互作用
著者: 本間博彰1 浅田護1 川上保之1 鈴木喜八郎2
所属機関: 1弘前大学医学部神経精神医学教室 2弘前大学医療短期大学部
ページ範囲:P.961 - P.965
文献購入ページに移動精神障害,特に精神分裂病の家族研究はこの半世紀近くの間に画期的な進歩を遂げることとなり,多くの成果が得られたが,家族療法においても様々な技法が開発され,薬物療法,個人精神療法と並んで重要な治療方法と考えられるようになってきた2,8)。
ところで著者らは同一家族内に発病した精神病の母親と子どもの症例を各々7年間と6年間あまりにわたって治療的にかかわる機会に恵まれたが,その間の両者には発病や症状,さらにはその経過を巡ってはっきりとした相互作用がみとめられていた。そこで両者の相互作用を検討し,精神分裂病の母親がその子どもにどのような影響を及ぼし,かつその子どもが母親にどのような影響を及ぼすのか,そして子どもの人格形成に母親はどのようなかかわりを示すのか考察した。
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