文献詳細
短報
DantroleneとBromocriptineが奏効したと思われる悪性症候群の2例
著者: 有田忠司1 伊藤陽1 恩田晃2 武内広盛2 不破野誠一2 佐野孝3
所属機関: 1新潟大学医学部精神医学教室 2国立犀潟療養所 3白根緑ケ丘病院
ページ範囲:P.966 - P.969
文献概要
この度,われわれは神経遮断薬の投与と関連した持続性高体温,錐体外路症状および自律神経症状などの身体症状と昏迷,緘黙などの精神症状を伴った悪性症候群に骨格筋弛緩剤であるdantroleneと持続性ドパミン作動薬であるbromocriptineを投与し,その臨床症状を比較的早期に改善せしめた2症例を経験したので報告する。
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